クラッチカバー すべり

PP、CC等が変色。

  • 原 因
  • 過酷なクラッチ操作でPP摩擦面温度が上昇することにより、FA摩擦係数の低下及び荷重が低下し、すべりが発生した。

  • 改善策
  • 運転者へのPR。(過酷なクラッチ操作をしない。)

WRまわりにFA摩耗粉が噛み込んでいる。

  • 原 因
  • クラッチ装着時にベルハウジング内に堆積したFA摩耗粉の除去が出来ていなかった為、走行中に摩耗粉が飛散し噛み込んでしまった。
    その結果、DSP作動量不足、押付荷重低下となった。

  • 改善策
  • クラッチ装着前のベルハウジング内の清掃。

仮組立てボルトが残っている。

  • 原 因
  • クラッチ装着後の仮組立てボルトを外し忘れた為、相手ディスクASSYの摩耗が進むにつれ、固定されたPPが追随できず、押し付け力が不足しすべりが発生した。

  • 改善策
  • クラッチ装着後仮組立てボルトを取り外す。
    (注)レバー調整用ナットは取らない事。

PP、CCなどにグリース付着

  • 原 因
  • スプライン部のグリースが飛散した為、PP摺動面やFA面に付着しすべりが発生した。

  • 改善策
  • メインドライブシャフトとディスクASSYのスプライン部にグリースを塗布後、シャフトにディスクを仮挿入し、はみ出したグリースを拭き取る事。(出来れば2回実施する。)

カバーASSY再使用によるPPの熱変形。

  • 原 因
  • PPの当たり不良。
    PP摩擦面の変形によりFA面と部分絶食となり、その位置でカバーASSYの全荷重を受け面圧が高くなり、FAの炭化(摩耗)が進みすべりが発生。

  • 改善策
  • カバーASSY、ディスクASSY、RBの3点セットでの交換。